think と feel の違い。「〜と思う」は、頭で? 心で?

左で考え込む棒人間の頭に歯車(think)。右で胸に手を当てて「なんとなく」と感じる棒人間の絵(feel)
目次
  1. 「雨だと思う」と「来る気がする」は、思い方が違う
  2. think は、「考えて、こう思う」とき
  3. feel は、「心で、何となく」感じるとき
  4. あれ? think にも「気がする」があるの?
  5. feel を「思う」の意味で使うのは、いいの?
  6. 気持ちや体の調子は、feel + 形容詞
  7. ここで、うっかりやりがちな文
  8. まとめ

映画を観た帰りに、友だちから聞かれます。

「どうだった?」

「すごくよかった、と思う」

……この「と思う」、英語にするなら、think? それとも feel? どちらも「思う」と訳せるので、迷います。

答えは、「どっちも言える」です。ただ、think と feel の違いはあります。頭で考えて出した答えなのか、心にふっと浮かんだ感じなのか。それは、日本語の「思う」を見ると分かります。

「雨だと思う」と「来る気がする」は、思い方が違う

空を見上げて、雲が厚いし、風も湿っている。「今晩は、雨だと思う」。材料をそろえて、頭で出した答えです。

一方、理由は言えないけれど、「あの子、来る気がする」と思うことがあります。考えて出したのではなく、心にふっと浮かんだ感じです。

どちらも日本語では「思う」ですが、頭で組み立てたのか、心に浮かんだのかは、別の思い方です。

その違いが、いちばんはっきり出る言葉があります。「疲れた」です。「疲れたと考える」とは言いません。疲れは、考えて出す答えではなく、体が勝手に感じるものだからです。

英語も、同じ仕組みです。

  • think = 頭を使って、考えて思う
  • feel = 心や体で、何となく感じる

左に、頭に歯車が回る棒人間と「think = 頭で考える」。右に、胸に手を当てる棒人間と「feel = なんとなく感じる」。真ん中に「どっち?」の文字

辞書(プログレッシブ英和中辞典)も、think は「(頭を使って)考える」「(考えて)思う」、feel は「心で思う」「何となく思う、感じる」と説明しています。

ただ、これは中心になる感じの話で、実際には重なる所がたくさんあります。そこが、この2つのややこしいところです。

think は、「考えて、こう思う」とき

think の辞書の例文には、こんなものがあります。

EXAMPLEI think it will rain tonight.今晩は、雨だろう。

辞書では、この例は、確信を弱めて言う形として載っています。「たぶん、〜だと思う」という感じですね。

映画の感想なら、こうです。

EXAMPLEI think it was great.すごくよかったと思う。

feel は、「心で、何となく」感じるとき

一方、feel の辞書の例文は、こうです。

EXAMPLEI feel that she will come.彼女が来るような気がする。

辞書では、feel のこの意味は、「心で思う、何となく思う、感じる」と説明されています。「彼女が来る」ことを、「何となく、そんな気がする」と感じている、という感じです。

あれ? think にも「気がする」があるの?

ドアの外で、カタッと音がした。「だれか、いる気がする……」。

日本語では、はっきりしないとき、「気がする」と言います。だったら、英語は feel の出番のはず。……と思いたくなります。

ところが、think の辞書の例文には、こんなものがあります。

EXAMPLEI thought I heard something.何か聞こえたような気がした。

「気がした」なのに、feel ではなく、thought です。

「think = 理由がある」「feel = 理由がない」と、きっぱり分けることはできません。think でも、「〜のような気がする」と言えます。さっきの友だちへの返事も、どちらでもまちがいではありません。

feel を「思う」の意味で使うのは、いいの?

英語の文章や動画で、I feel that ... と言っている人を見て、「あれ? feel って、気持ちの言葉じゃなかった?」と引っかかったことはありませんか。心で感じる言葉なのに、意見を言うときに I feel と言っていいのか、気になりますよね。

英語の文法を解説するブログ Grammarphobia は、feel を think や believe の意味で使うことは、"very common and quite legitimate"(とても一般的で、十分に正当)だと書いています。14世紀の終わりごろには、すでにこの使い方があったそうです。

I feel that ... を見かけても、まちがいだと思わなくて大丈夫です。

気持ちや体の調子は、feel + 形容詞

feel には、もう1つ大事な使い方があります。「疲れた」「うれしい」のように、気持ちや体の調子を言うときです。

EXAMPLEI feel tired.疲れた。(疲れを感じている)
EXAMPLEI feel happy.うれしい。

辞書には、"feel sick"(気分が悪い)のような形も載っています。

ここで、うっかりやりがちな文

NGI think tired.「疲れた」のように、気持ちや体の調子を言うときは、feel + 形容詞です。I feel tired. が正しい形です。

「疲れたと考える」が変なのと同じです。think のあとには、「考えた内容」(I think it will rain. のような文)が続きます。「疲れた」という体の感じを言うなら、feel の出番です。

まとめ

  • think は「(頭を使って)考える」。考えて、こう思う
  • feel は「心で思う、何となく思う」。〜な気がする
  • ただし、重なる所も多い。think でも「気がする」と言えるし、feel を「思う」の意味で使うのも、よくある正しい使い方
  • 気持ちや体の調子は、feel + 形容詞(I feel tired.)

迷ったら、「考えたこと」なら think、「何となく、そんな気がすること」なら feel。どちらを選んでも、気持ちはちゃんと伝わりますよ。

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「〜と思う」を英語にするとき、think と feel のどちらを使うことが多いですか?

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