冠詞 a と the の使い分けより大事なのは、a と冠詞なしの違い。冠詞を取ると、犬が肉になる

暗い舞台で、スポットライトが月に当たっている。横に「the」の文字。足元で棒人間が見上げている絵
目次
  1. 冠詞を取ると、なぜ犬が肉になるのか
  2. 迷うのは the ではない。a と冠詞なしだ
  3. the は、スポットライトが当たっているもの
  4. an hour なのに、a university
  5. 頭で分かっても、口からは出てこない
  6. 私もいまだに迷う。パンは a? 冠詞なし?
  7. まとめ

a dog と dog。

冠詞が1つあるかないかで、頭に浮かぶものが変わります。a dog は、一匹の犬。冠詞を取って dog だけにすると、犬の肉です。

冠詞に初めて出会ったとき、私は「なんなんだ、この感じは」と思いました。文の中に、a や the が当たり前の顔で入っている。日本語には、ない。謎の呪文でした。

いまは、a と the の使い分けを、考えて選んでいません。感覚で出てきます。そのうえで、初めて冠詞を習う人に言いたいことがあります。

a と the の違いは、実は簡単です。つまずくのは、a と冠詞なしの違いのほう。

運営者の体験

冠詞は、謎のステッカーだった

ずっと疑問でした。なぜ、a か the が、文の中に入っているのか。なくても、意味は通じそうなのに。当時の私は、冠詞を、英語のフレーズに貼ってある、謎のステッカーのように見ていました。

冠詞を取ると、なぜ犬が肉になるのか

a は、明確な形があるもの。そういう感覚です。

a dog なら、ペットの犬のような、形のある1匹の犬。冠詞を取った dog は、形のない、素材のような犬になります。だから、犬の肉。

英語では、冠詞があるかないかで、頭に浮かぶものがはっきり変わります。私はこれを知って、面白いと思いました。

これは、『一億人の英文法』を読んで、私の中でつかんだ理解です。

a dog、dog、the moon。切り替えて見比べると、頭に浮かぶものが変わります。

輪郭のはっきりした、1匹の犬の絵。下に「a dog」の文字

a dog。形のある、1匹の犬。ペットの犬が、頭に浮かびます。

形のない、肉の塊の絵。下に「dog」の文字

冠詞なしの dog。形のない、素材のような犬。犬の肉のイメージです。

暗い舞台で、スポットライトが月に当たっている絵。下に「the moon」の文字

the moon。スポットライトが当たっているもの。月は1つだけなので、the がつきます。

迷うのは the ではない。a と冠詞なしだ

形があるものには a。形のない、素材のようなものには、冠詞なし。

British Council のページにも、冠詞なしの例があります。一般的な話をするときは、複数形か、数えられない名詞に、冠詞をつけません。

  • Birds eat worms.(鳥は、虫を食べる)
  • Water freezes at 0°C.(水は、0℃で凍る)

「その名詞に、明確な形があるか」。初めて冠詞を習う人は、まずここを意識してほしいです。a と冠詞なしを見分けられるようになるほうが、ずっといいと思います。

the は、スポットライトが当たっているもの

the は、迷いにくい。理由は、はっきりしているからです。

British Council の説明では、the は、聞き手が、どれのことか分かっているときに使います。すでに話に出たものか、世の中に1つしかないものです。

  • I'm going to take the dog for a walk.(その犬を散歩に連れていく)
  • They go to the school next to the bridge.(彼らは、橋のそばの学校に通っている)

私の理解では、the は、スポットライトが当たっているような感覚です。話し手と聞き手の間で、1つのものに、光が当たっている。

月も、太陽も、1つしかありません。光が当たるものは、最初から決まっている。だから the がつくのは、当然です。

an hour なのに、a university

a と an の選び方も、ここで押さえておきます。つづりではなく、音で決まります。

British Council によると、後ろの単語が子音の音で始まるなら a、母音の音で始まるなら an です。

  • She has a university degree.
  • It took me an hour to get home.

university は u で始まりますが、音は「ユ」(子音)なので a。hour は h で始まりますが、音は「アワー」(母音)なので an です。

頭で分かっても、口からは出てこない

『一億人の英文法』のおかげで、頭では分かりました。ただ、頭で理解するのと、実際に使えるようになるのとでは、全然違います。

そこで効いたのが、スピーキングです。話したあとに、「さっきのは、the だったのかな」「a をつけるべきだったのかな、冠詞なしでよかったのかな」と、振り返れるようになる。それが、成長の一歩だと思います。

make と do の記事でも書いたとおり、私は、使いながら、塊で身につけてきました。冠詞も、同じです。

私もいまだに迷う。パンは a? 冠詞なし?

いまの私が迷うのは、やはり a と冠詞なしの間です。たとえば、パン。bread のように、パンが1つの商品として売られている場合は、冠詞なしでいいのか、a を使うべきなのか。迷います。ただ、これで困ったことは、ありません。会話で、冠詞を気にしている人は、いませんから。スピーキングの試験では、減点対象ですけどね。

the で迷うことは、あまりなくなりました。

もう1つ、気をつけているのは、決まり文句です。定型表現は、a か the か冠詞なしかが、はっきり決まっていることがあります。私も、たまに間違えます。だから、そこは、意識してしっかり覚えるようにしています。

迷う名詞があれば、教えてください。一緒に考えたいです。掲示板で、待っています。

語順や、文のつなぎ方の話は、関係代名詞の記事に書きました。

運営者の体験

冠詞は、弱く言う

冠詞を声に出すときは、基本的に、とても弱く言います。機能語なので、to などの前置詞と同じで、めちゃくちゃ弱く言ったり、ほかの単語とつなげたりします。

発音の基本は、YouTube の「あいうえおフォニックス」で身につけました。つなげて言う(リンキング)や、弱く言う(リダクション)は、シャドーイングの中で、自分の発音を直しながら覚えました。英語の文章を読むときも、「ここは弱く言う場所だな」「この単語とこの単語は、つながるな」と考えて、体に入れています。

まとめ

  • 冠詞を取ると、頭に浮かぶものが変わる。a dog は一匹の犬、dog は犬の肉
  • a は、形のあるもの。冠詞なしは、形のないもの(一般的な話は、複数形か数えられない名詞)
  • the は、聞き手がどれのことか分かっているとき。スポットライトが当たっている感覚。迷いにくい
  • a か an かは、つづりではなく、音で決まる
  • 冠詞は、とても弱く言う

謎の呪文は、謎ではありませんでした。形があるか、光が当たっているか。それだけです。

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a か the か冠詞なしかで、迷った名詞は何ですか?

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